みなさんは受験勉強の本質が見えていますでしょうか?
実は勘違いしている人が多いのです。
例えば周囲の人でこんな人はいませんか?
「俺は記憶力が悪いから理系」
「暗記が得意だけど考えるのは苦手だから文系」
なぜそんな考え方になってしまうのでしょうか?
それは、文系科目は基本的に覚えればいい、理系科目はじっくり考える思考力が必要。
この思い込みによるところが大きいでしょう。
確かに外側だけを見ればそのような見方になるでしょう。
しかし文系科目も理系科目も受験レベルに限って言えば大差ありません。
私に言わせればすべて暗記科目です。
たぶん文系科目に関しては暗記であると納得してもらえると思います。
しかし理系科目、特に数学に関しては反論が多いと思います。
ですので、数学が暗記科目である理由をお話しします。
まず、数学の問題を解くときにあなたはゼロからスタートしていますか?
例えば三平方の定理を使って辺の長さを求める問題があるとします。
あなたは三平方の定理を見つけるところから始めますか?
そこから始めたらきっと時間切れになってしまうでしょう。
数学の公式は過去の偉人が何年もかけて見つけ、証明してきたものです。
たった数十分の試験で一般人が、いや、たとえあなたが天才であってもそうそう何個も公式がポンポンひらめくことはまずないと言っていいでしょう。
受験数学はまず自分の覚えた公式を問題のパターン通りに当てはめていくだけの作業です。
問題集をよく見てください。
過去問をよく見てください。
同じような問題でしょう?
問題集で解き方を暗記する、これが受験数学です。
(誤解の無いように念のため、、、あくまで”受験”数学の話です)
大学受験までの内容ではまず高い思考力は要求されません。
どれだけ多くの問題に触れ、覚え、慣れているか。
これだけです。
つまり数学は思考力、頭の良さ、ひらめき、、、
こんなものほとんど関係ないのです。
大事なことなのでもう一度言っておきます。
受験数学は出題された問題に対して、自分の経験に当てはめ、計算する。
パターンを覚える作業です。
わかっていただけましたでしょうか?
受験は基本的に暗記をして、試験で覚えたことを答案として完成させるだけなのです。